20100108
Gake no Ue no Ponyo/Hayao Miyazaki
「崖の上のポニョ/宮崎駿」(2008)
恐ろしいまでのイノセントな人間讃歌&母性讃歌にあふれた作品。
鑑賞後、その「やりすぎ感」にアイロニーを込めているとも思えず
「なんだかな~」と動揺すると同時に、
子供を知っている大人、大人を知らない子供の間を描ける
宮崎駿は「無敵だな~」と感服。
ラストシーン近くの「半魚人のポニョでもいいのですか?」という問いかけに、
主人公の少年は躊躇することなく「うん!」と応えたが、
埴谷雄高的な「人間の本性」に関わる命題としてその問いを受け取ってしまう僕(大人)には、
そうした純粋さな応答は永遠にできない振る舞いなのだろう。
子供たちが「ポ~ニョ、ポニョ」と連呼しながらはしゃいでいるのを見ると、余計にそう思う。
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