20100529
WRITE THE FUTURE by Alejandro González Iñárritu 16:09:00
WRITE THE FUTURE by Alejandro González Iñárritu
「NIKE」の世界的なフットボールブランドキャンペーン「WRITE THE FUTURE(未来をかきかえろ)」の一環として制作された長編TVCMが、非常に面白い。
ウェイン・ルーニーやロナウジーニョ、クリスティアーノ・ロナウドなど
サッカー界のスーパースターが登場しているが、見どころは選手たちではなくその物語。
なぜなら、監督を務めるのが「バベル」や「21グラム」で知られるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥだから。
エンターテインメント性あふれる演出からは、
「たった一人の行動が世界中のあらゆる人の未来をかきかえる」という
彼ならではのメッセージ性がにじみでている。
イニャリトゥ作品の常連俳優、ガエル・ガルシア・ベルナルがチラッと出演しているのも、心憎い。
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20100523
Bela Borsodi/Photographer 3:15:00
単なる「商品」に「人格」を与えるオーストリアの写真家、Bela Borsodi(ベラ・ボルソディ)。
彼の作品をピックアップしてみた。
「FOOT FETISH」:ヒールとグラマラスな女性の裸体の融合
「DIAMONDS」:ジュエリーとプライドが高そうな顔の融合
「WELCOME」:バッグと頭を抱えてしゃがむ女性の融合
「NIGHT LIFE」:スワロフスキーと暴飲暴食する二人組の融合
その独特な表現から浮かび上がるのは、
消費による自己実現を要求される現代社会へのアイロニズム。
日本の文脈に照らし合わせると、
消費を通じた人々の「個性化」が強まる/ゆえに「没個性化」する80年代の空気を切り取った、
田中康夫「なんとなく、クリスタル」的な表現方法に通じるところがある。
六本木へ遊びに行く時には、クレージュのスカートかパンタロンに、ラネロッシのスポーツ・シャツといった組み合わせ。ディスコ・パーティーがあるのなら、やはりサン・ローランかディオールのワンピース。
なんとなく、クリスタル/田中康夫(1980)
ただ、80年代を通過して「ファストファッション化=倹約化」した
00年代以降の日本の視点で考えると、
こうしたアイロニカルだが単純な表現はあまり響かないと思う。
「分かってますよ、そんなこと」という梯子外しが待っているからだ。
だけれども、消費社会の象徴であるファッション分野の広告として創られた
ベラ・ボルソディの上記のような作品を眺めると、
単純さゆえの表現の力強さを感じてしまうのも確かだ。
20100516
地域ブランドづくりのためのデザイン・IT活用ガイド 1:45:00
「地域ブランドづくりのためのデザイン・IT活用ガイド」
【国内における地域ブランドに対する関心の高まりや取り組みが活発化している背景やそれに伴い生じている課題などに触れながら、地域ブランドについての基本的な知識やブランド強化のためのデザイン・ITの活用方法などについて解説】した北海道庁作成のガイドブック。
・ブランド・地域ブランドの本質
・プロジェクトの進め方や戦略
・デザイン・ITの活用方法
といった地域ブランディングに求められる
基本的なディレクションスキルが身につく。
・取り組み事例
・支援制度一覧
・キーワード索引
など役立つコンテンツも充実。
インデックスやポイントのピックアップし、
分かりやすくまとめているため、
読みやすく見やすいのもうれしい限り。
正直、クオリティ十分のこのガイドを“タダ”で入手できるのはありがたい。
北海道庁、万歳!!
20100502
ある朝スウプは/高橋泉 13:39:00
ある朝スウプは/高橋泉(2003年・日本・90min)
キャスト:並木愛枝、廣末哲万、高橋泉
恋や愛が途切れそうな瞬間に頭に浮かぶのは、
「もしもあのとき出会わなければ・・・」
「あの場面でああすれば・・・」という仮定の考え。
それはやはり後の祭りであって意味が無い。
だからこそ「出会い」と「別れ」の必然性をしっかりと噛み締め、
恋愛の絶望から一抹の希望を見つける振る舞いにシフトする必要がある。
なぜなら、人生は「それでも」続くからだ。
そんな真理をあるカップルの日常を淡々と描写しながら際立たせたのが、
この稀有の名作「ある朝スウプは」だ。
今までのどんな純愛映画にもないような
切な過ぎるラストシーンに、思わず身震いしてしまった。
『セカチュウ』が虚構の「100%純愛映画」なら、
この作品はキャッチコピーよろしくリアルな「100%純愛映画」だ。
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20100425
「多世代の家」@ドイツ 15:35:00
社会の原点への回帰を実現する「多世代の家」/日本生命フランクフルト事務所 久万明子(2010)[PDF]
○「多世代の家」とは?
・若年層と高齢層、子どものいる夫婦、または夫婦のみ、母子家庭、独身者等、様々な立場の幅広い
世代の人々が同じ場所で、互いに助け合いながら生活することを目的としたドイツの集合住宅。
・若年層から60歳以上の高齢層まで幅広い世代がバランスよく居住。
・民間の不動産会社が建設。
○これまでの経過
・1994年にケルン近郊のミュンスターランドに初めて設立。
・2000年頃から、同様のコンセプトを持つ物件が流行。
・現在はベルリン地区だけで150件以上。
・ミュンヘン・ケルン・フランクフルトといった大都市から、街作りの中心に「多世代の家」を置く地方まで全国各地に賃貸物件と分譲物件を建設。
・国による手厚い支援や企業との協力関係で施設が増加。
○誕生の背景
・少子高齢社会、核家族化、女性の社会進出、高齢者とその子との同居率の低下
→日本に共通する課題
○入居者の目的
・「孤独な生活を望まない」「子どものために良い住環境が必要」「社会の役に立ちたい」など。
○構造
・住居部分に自由に集まることができ、子どもの遊び場やパーティ会場、趣味の場として利用できる共同空間「コミュニティルーム」を併設。
・バリアフリー環境の整備、エレベーターの設置など、高齢者や障がい者にとって暮らし易い構造。
○サービス
・幅広い世代が参加できる文化教養(文学・音楽・コンピューター・その他生涯教育)や趣味(スポーツ・陶芸・インターネット・テレビゲーム)から、ボランティアや専門スタッフによる支援(暮らし相談や育児関係)までさまざまな活動プログラムを用意。
・物件により、介護サービスを提供する部屋を配置、ケアマネジャーを常駐、託児所を設置、乗用車のドライバーを常駐、クリーニングサービスを提供。
・低料金で食事が取れるカフェテリアや食堂を常設。
○効果
・支えとなる家族を有していない高齢者にとって集合住宅は理想的な住居環境。
・近隣住民が子どもを一緒に育てることが、仕事と育児の両立の助けとなり、出生率の上昇につながる。
・学校や幼稚園から帰宅した子どもを高齢者が世話したり、高齢者が住民とコミュニケーションを取ることを通じた心の健康の維持。
・子ども、高齢者を世話する家族の精神的な負担が軽減。
・幅広い世代が自由に会話できる場があることで、育児・教育や高齢者介護、外国人の生活等といった個々が抱える問題や悩みの相談・解決を行える。
○社会学的考察
・産業・経済の発展に伴い、社会は「ゲマインシャフト(人間が地縁・血縁・精神的連帯などによって自然発生的に形成した集団=コミュニティ)」から「ゲゼルシャフト(人間がある特定の目的や利害を達成するため作為的に形成した集団=ソサエティ)」としての利益社会に発展(ドイツの社会学者F. テンニースの社会進化論)。
・個人主義・利益優先主義社会の弊害や少子高齢社会における諸問題の発生が見られるため、「ゲゼルシャフト」から「ゲマンシャフト」へ共同社会を見直すことが必要。
・人々の精神的な豊かさを取り戻し、将来への不安・閉塞感を打破するための方法論として、「多世代の家」が推進されている。
《感想》
60年代以降の団地化・郊外化による地域の空洞化、85年以降のコンビニ・電話・テレビなどの普及による個人のタコツボ化、市場・行政のサービスの整備による家族機能の低下などが段階的に起きたことによって、我々は「周り以外はみんな風景@宮台」的な非常に小さなテリトリーを築くようになる。
インターネット環境が発達した現在では、そのテリトリー内で行われる安心で安全なコミュニケーションがより強化されてきている。一方で、小さなテリトリーゆえに吐き出しきれない鬱憤が、子どもの虐待など異常な行為に結びつく可能性も指摘されている。
また、自分のテリトリー外である社会との触れ合いを避けることで、他人を信頼するより他人を疑う思考に陥りがちになる。「あいつらは何を考えているか分からない」→「あいつらは敵だ」→セキュリティ強化→不自由な自由。一方で、自分のテリトリー外は「どうでもいい」と捉えることで、自分を入れ替え可能な存在として他者と簡単に関係を持ったり、ケータイの連絡先を消すだけで他者との関係性も消去できる振る舞いが増える。
こうした現象が生まれるのは、社会の包摂性が失われてきているからだろう。つまり、人・共同体は多様であるはずなのに、人・共同体が多様性を受け入れられなくなってきているのだ。子どもが親に相談できない問題は、駄菓子屋のおばちゃん的な存在が対処してくれる。親が子どもの面倒を見切れない日は、隣のお姉ちゃんが世話してくれる。かつては、そういうシチュエーションがあったはずだ。
今後、社会の包摂性を復活させるには、アーキテクチャをいじるしかないと思う。つまり、多様な人・共同体と触れ合える機会が生まれやすい環境をつくるのだ。その具体的なプロジェクトが、今回取り上げたドイツの「多世代の家」。
もちろん日本でも多世代が交流できる「イベント」はある。しかし暮らしの拠点となる「家」は、ただ血縁の二世帯が暮らす機能しか持っていないタイプが多い。地域づくりを考える際は、そこからさらに進んだ血縁ではない人々も気軽に交流できるドイツ的な家づくりに、ぜひ取り組んでほしい。
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20100410
Pixels 23:26:00
現実の街が8ビットのピクセルの街に変わっていくショートムービー「Pixels」。
8ビットのピクセルといえばインベーダーやテトリスなどのレトロゲームという単純明快な発想で、
これらのゲームの世界観を活かし現実の街がどんどんとピクセル化されていく。
例えば、パックマンが地下鉄の駅を次々と食べていったり、
ドンキーコングが高層ビルの上から樽を投げ落としたり、
そんなユーモアあふれるシーンの連続。
同じ地球の危機なら、異常気象や戦争よりピクセルのほうが諦め切れるかも。
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20100403
美しき日本・奈良 16:15:00
奈良県に関わる四季の風景、文化、思想、伝統、技術などを
3分程度の美しい映像で伝えるプロジェクト「美しき日本・奈良」。
自然への畏敬や人への信頼を持つことの大切さを教えてくれる現地の人々の振る舞い、
あらゆる事象は常に移り変わり続けるという世の摂理を醸し出す町や自然、寺社の様子、
深みのある語りを織り交ぜながら、そんな映像が映し出されていく。
映像全体からにじみ出ているのは、あふれんばかりの“奈良愛”。
それもそのはず。
この映像の監督・語りは、映画『殯の森』でカンヌ国際映画祭のグランプリを受賞した河瀬直美さん。
河瀬さんは奈良県出身で「なら国際映画祭」の構想を練るなど地元の活性化に力を注いでいる方。
彼女独自の視点で描かれた奈良ならではの奥深い世界を味わいたい方は、ぜひ。
ちなみに、このプロジェクトは、「Nippon Archives」の一環として取り組まれている。
「美しき日本・奈良」以外にも、「京都二十四節季」や「万葉集」、「富士山」などの
世界に触れられるコンテンツもある。
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20100401
自問自答/Mukai Shutoku acoustic&electric 1:21:00
新宿三丁目の平和武装や 片目がつぶれた野良猫が発する体臭や
堕胎手術や 30分間25000円の過ちや
陰口叩いて溜飲を下げとる奴等や 徒党を組んで安心しとる奴等や
さりげなく行われるURAGIRIや 孤独主義者のくだらんさや
自意識過剰と自尊心の拡大や 気休めの言葉や 一生の恥や 投げやりや 虚無や
くりかえされる諸行無常や
この世の全てを何も知らず この全てをなにも知らず この世の全てを何も知らず
ガキが笑う ガキが笑う この世の全てを何も知らず
行方知れず アイツは姿くらまし 行方知れず アイツ姿はくらまし
冷凍都市のくらし アイツ姿くらまし
くりかえされる諸行無常・・・よみがえる性的衝動・・・
自問自答/向井秀徳アコースティック&エレクトリック@ROCK IN JAPAN FES 2006
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20100327
運命じゃない人/内田けんじ 3:08:00
お前はいまだに人生に期待しちゃってるんだよ。
「これからも普通に生活してれば、いつか誰かに出会うだろう・・・」
「素敵な女の子が現れるんじゃないか・・・」
「まさかずーっと一人ってことはないだろう・・・」ってな。
漠然と。
高校生みたいに。
いいか、はっきり言っとくぞ。
お前もう30過ぎたら
運命の出会いとか
自然な出会いとか
友だちから始まって徐々にラブラブとか
一切ないからな。
もうクラス替えとか文化祭とかないんだよ?
お前、自分で何とかしないと
ずーっとひとりぼっちだぞ。
ずーーーーーーっと。
危機感を持ちなさいよ危機感を。
運命じゃない人/内田けんじ(2004)
「A=B」が「A=B」のまま、何事もなく遂行される出来事を条理という。
一方で、
「A=B」の「B」が、意図せずして「C」や「D」に変化してしまうケースを不条理という。
条理だけで安心したいのが我々の心理。
しかし、
不条理で満ち溢れているのが世界の真理。
そうした人生のアイロニカルな“おかしみ”を描いたのがこの映画。
これぞ、豊潤さに満ちたエンターテインメントである。
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20100321
GIF Anime 3:30:00
世界中のGIFアニメーションを集めたTumbler site「GIF Anime」。
クスっと笑ったり、お~と頷いたりしながら、
次々と現れるGIFアニメーションを延々と見てしまう。
まさに、データベース的戯れだ。
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20100319
20100315
Regional Economic by Mizuho Research Institute 7:14:00
みずほ総合研究所が発表した
・地域動向:地方経済を巡る厳しい環境と民主党政権の地域政策(PDF)
・「地域主権」時代の地域自立戦略を考える ~地域疲弊の根元を絶つために(PDF)
の2つの資料のポイントをチェック。
- 地域動向:地方経済を巡る厳しい環境と民主党政権の地域政策
・背景は人口・公共事業の減少と工場などの海外移転の拡大など。
・地域経済の立て直すために必要なのは、「地域自立戦略」。
「地域自立戦略」に関しては、もう一つの調査報告に詳しい。
- 「地域主権」時代の地域自立戦略を考える ~地域疲弊の根元を絶つために
2009年11月が地域主権に関する施策を検討する場として内閣府に設置。
2010夏ごろまでに基本方針を定めた「地域主権戦略要綱」を発表予定。
・地域経済が自立するための要件(中村良平「地域経済循環により自立と格差の解消を目指して」(2009))
- 移出・輸出力(外貨を獲得する基幹産業を育成し、資金を域内に呼び込む)
- 循環性(域外からの資金と域内の富を逃さない経済構造)
- 安定化(産業構造の適度な分散)
- 比較的優位性(有用な地域資源(人材、技術、伝統文化)を有効活用)
・地域経済の現状を把握するためのフロー構造
- 「地域経済循環分析」(地域間・地域内のヒト・モノ・カネ・情報を総合的かつ定量的に把握する方法)→主に地域経済の移出・輸出力、循環性の検証に活用
- 「地域産業のポートフォリオ構造」(域内産業のリスク・リターンを把握する方法)→地域経済の安定化の検証に活用
- 「地域資産分析」(企業・団体・個人の保有資産、社会インフラ、人的・知的資源、歴史・文化資産、自然資源、地場産品などの量・質を分析)→地域産業比較的優位性の検証に活用
【感想】
「地域の活性化」は、ゼロ年代の大きなテーマになると思う。
地域は、歴史や文化、自然・経済環境などそれぞれに違う特性を持っているため、“自立の道”もそれぞれに違う。どこかの地域が成功した事例を当てはめるのではなく、上記のような多角的な分析を通じて、オリジナルな成長モデルを作るしかないと思う。
従って、国は地域が活動しやすいような充実したサポート体制を整えられるか。それを、「地域主権戦略要綱」に期待したい。現場レベルでは、ローカルに考え、グローバルに動く。グローバルに考え、ローカルに動く。そんな柔軟は発想や行動力を発揮してほしい。
個人としても、「地域の活性化」に対してできる限りのことはやりたいと思う今日この頃。
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20100313
THE BEAST FILE: GOOGLE 23:06:00
オーストラリアのニュース番組「Hungry Beast」が作成した
Googleに関するビデオ「THE BEAST FILE: GOOGLE」。
Googleの企業理念やビジネスモデルから、今後の展望までを詳しく説明。
イラストアートを使った演出が分かりやすく、最後まで引き込まてしまう。
このビデオでも分かるように、地球上の全ての情報をデータベース化しようとしているのがGoogle。
オチには、そんなGoogleに対する皮肉がたっぷり込められている。
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20100311
The Evolution of Football Visa Advert Commercial 1:37:00
VisaカードのCM「The Evolution of Football Visa Advert Commercial」。
「Visaカード一枚あればどこでも行けるし、何でもできる」というメッセージと、
「小太りの男がヒーローになってしまうありえなさ」というユーモアを両立させているのが素晴らしい。
伝えたいことが分かる、思わず見入ってしまう。
そんなCMの本懐に改めて気付く作品である。
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20100302
tiny pride/Clammbon 3:00:00
Tiny Pride/Clammbon(2010)
クラムボンの8thアルバム『2010』が5月に発売決定。
このアルバムのリリースに先駆けて、身震いするような仕上がりの新曲「tiny pride」が
一週間の期間限定でこちらよりフリー・ダウンロードできる。
レコーディング時の熱量をそのまま体感出来る「HQD(24bit/48KHzのWAVファイル) 」での配信。
CDより音質が高く、 クラムボンの緻密な音作りをより堪能できる。
バイタルサイン/Clammbon(2005)
不安と不安のその隙間に 何よりかえ難い 愛おしいくらし
そっと あなたには 伝えたいから また ぼくは手を伸ばしてみる
ぬくもりは 胸の奥で生きてるから
おわらない ぼくはまだ歩いてるよ
刻むバイタルサイン
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20100228
Possibility of Tokyo' geofront 15:41:00
「東京の地下都市の計画の可能性」byTOKIO LOGY(PDF)
「地下=アンダーグランド」でオルタナティブな匂いがする“場”として
捉えてしまう傾向がある者からすれば、興味をそそられるタイトルだったので一読。
以下、内容と感想を記載。
○80年代の東京のフロンティア
・ウォーターフロント(千葉、横浜を含む東京湾岸一帯)
>80年代から90年代にかけて、湾岸一体は大きく様変わり
・ジオフロント(東京都心における多くの地下)
>ほぼすべてが計画案で終わった
EX.
>10kmごとのグリッド・ステーションが地下でネットワーク化し東京全土を覆うもの
>ネットワーク上に地上と地下をつなぐ巨大構築物を配置し、その中央から自然光を採り入れ地下に交通施設を入れるもの
○北米・欧州の地下空間利用
・アメリカ/ミネソタ大学
地下空間利用に関する研究が盛んで、地下図書館や半地下学生寮などがある。
・カナダ/トロント・モントリオール
1950年代に地上の混雑解消を目的として地下歩行ネットワークが検討され、
冬期の寒さ対策、地上の景観保全、地下鉄へのアクセスの良さなどの
理由から拡大が進んだ。
・フィンランド/ヘルシンキ
岩盤を開発した地下空間が多く見られ、巨大な地下空間システムを構築。
2009年に地下のマスタープランを定めた。
・フランス/パリ
カタコンブと呼ばれる地下墓地や20世紀初頭 の地下鉄の導入など、
歴史的にも地下利用に関して積極的。
○地下居住の事例
ヨーロッパ、アジア、 イスラム圏など多様な地域で
人類は地下に居住していた歴史がある。
・トルコ/カッパドキア
凝灰石を掘られてできた巨大な地下都市
・スペイン/アンダルシア地方
クエバスと呼ばれる横穴住居
○地下空間のメリットとデメリット
・メリット
温度と湿度が一定、耐震性、都市景観の保全
・デメリット
コストが高い、採光・通風がとりにくい、工事がしにくい
壊したり新しいものにつくり替えにくい、方向感覚が失われやすい
閉所であることへの圧迫感
○地下は歴史と地層の織り込まれた空間
・「Google Map」「Google Earth」を提供しているgoogleでさえ地下はノータッチ。
・東京の地下と地上は必ずしも明確な境界線に切り分けられるものではなく、
いくつものラインによって縫い合わされているような入り組んだ関係を持っている。
※以下の内容は割愛
【感想】
日本の場合、地下を新たな居住スペース・商業スペース・移動スペースとして
機能させることは、果たして今後の社会にメリットをもたらすのだろうか。
そう考えると、地下都市としての可能性はあまり実りがない気がする。
なぜなら、 日本の社会は少子化が進行しているから。
逆に人口増加で地上に居住スペース・商業スペース・移動スペースの新規開拓が
難しいのであれば、地下都市の開発を検討する価値はあると思う。
むしろ、国家や特殊機関の機密事項を守るための自然要塞として
地下を利用するのはありかと。エヴァのネルフ的な発想で。
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20100224
Fuziyu-ron/Masaki Nakamasa 1:28:00
「不自由」論—「何でも自己決定」の限界/仲正昌樹(2003)
こういう言い方をすると、自己正当化になってしまいそうだが、
これからは従来のマルクス主義や、市民派の社会思想のように、
無理に「思考」と「実践」を一致させようとしたりしない方がいいと思う。
「思考」の面では,急いで解答を出そうとせず、自己の立脚点を脱構築し続け、
「実践」面では、その場その場の状況に応じてプラグマティカルに
振る舞うようにしたらいいのではないだろうか。
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20100220
The Olymperials 12:04:00
これまでのオリンピック関連のポスターをチェックできるサイト「The Olymperials」。
1896年のアテネオリンピックから2010年のバンクーバーオリンピックまで掲載。
広告という別の角度からオリンピックを楽しんでみるのもいいかもしれない。
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20100213
Don’t Drink and Drive Ads Collection 23:12:00
世界の飲酒運転防止のキャンペーン広告を集めたエントリー
「Don’t Drink and Drive Ads Collection」。
「飲酒運転したら、こうなりまっせ」というシンプルなメッセージを
どうインパクトを持たせて伝えているかが見所かと。
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20100209
Green Island 1:37:00
「もしも東京の道路が芝生だったら?」
そんな発想から出発したアートプロジェクト「Green Island」。
このプロジェクトのコンセプトには、
「大きな企業が実施するような、木を植えたり、井戸を掘ったりは僕たちには出来ませんが、想像することは出来ます」と紹介されている。
アスファルトが芝生に変わるだけで、道行く人の表情が穏やかになるかも。
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20100207
At Work 0:11:00
時計や靴から、オスカー像やクリスマス用のスヌーピーまで
さまざまなモノの生産現場の写真が集められたエントリー「At Work」。
どの写真も美しい構図だが、
その裏側の汚い世界が見えてくると
世界の不条理を感じざるを得ない。
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20100206
Salinger thumbs and Sal-welcome 2:52:00
多くの謎を残したまま、10/1/27に亡くなったJ・D・サリンジャー。
彼の代表作「ライ麦畑でつかまえて」は、全世界で累計6000万部を超える売上を誇るとか。
今回は、世界各国のその作品の表紙を集めたサイト「Salinger thumbs and Sal-welcome」紹介。
本の内容は同じでも、表紙のデザインは全く違うのが面白い。
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20100204
20100203
The Soup, One Morning/Izumi Takahashi 2:05:00
「ある朝スウプは/高橋 泉(2004)」
恋愛の別れの場面で「もしも出会わなければ・・・」「あの時ああすれば・・・」と仮定してみても、
それはやはり後の祭りであって意味が無い。余計に絶望するだけだ。
しかしだからこそ「出会い」と「別れ」の必然性をしっかりと噛み締めることでしか、
恋愛の絶望から一抹の希望を見つけることは出来ない。
そんな真理をあるカップルの日常を淡々と描写しながら浮かび上がらせた稀有の名作。
こんな最後のシーンは今だ見た事が無い。
『セカチュウ』がおとぎ話のような「100%純愛映画」なら、
『ある朝スウプは』はキャッチコピー通りのリアルな「100%純愛映画」。
予告編
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20100131
Cool Business Cards 21:28:00
クールなデザインの名刺を集めたエントリー「Cool Business Cards」。
名刺は、企業(個人)のアイデンティティを示すツール。
従って、ただ所属と名前がプリントされているものよりも、
一目見て個性が伝わるデザインのほうが印象に残る。
このエントリーを見て、改めてそう感じた。
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20100130
iPad 2:12:00
満を持してAppleが発表したタブレット式の新端末「iPad」。
機能面を分かりやすくいうなら、iPhoneとMacbookの中間とのこと。
このiPadも、iPod、iPhoneに続き人々の暮らしをドラスティックに変えていくはず。
10年後の小学校では、紙のノートじゃなくて、
iPadを机の上に置いて勉強している子どもたちが見られるかもしれない。
それほど限りなくポテンシャルの高い端末だと思う。
「Think Different」。Appleは自分たちのこの思想をいつもカタチにして届けてくれる。
日本発売は3月末から。非常に楽しみ。
詳しくは、こちらのレポートから。
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20100126
Angel's Scene/Kenji Ozawa 2:47:00
小沢健二/天使たちのシーン(1993)
愛すべき生まれて育ってくサークル
君や僕をつないでる緩やかで止まらない法則(ルール)
涙流さぬまま 寒い冬を過ごそう
凍えないようにして 本当の扉を開けよう カモン!
月は今 明けてく空に消える
君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則 ずっと
神様を信じる強さを僕に 生きることをあきらめてしまわぬように
にぎやかな場所でかかりつづける音楽に 僕はずっと耳を傾けている
小沢健二、13年ぶりのコンサートツアー『ひふよみ』開始とのこと。
詳細は、『ひふみよ』特設サイトで。
インタビュー記事(自作自演)も読み応えあり。
世界に「素敵な嘘」が再びばらまかれる。
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20100123
Bernard Pras 1:54:00
いつも使っている日用品や身の回りの雑貨などで
有名なアート作品を再現するアーティスト、Bernard Pras。
ムンクの叫びや富嶽三十六景といった絵画から、
アインシュタインやマリリンモンローなどの肖像画まで
バラエティに富んだラインナップ。
細かく見てみると、いろいろ奥深く考てしまう。
そんなアイテムのチョイスがいい。
特に気になったものを下記に紹介。
“Manga”
多様なキャラクターをそこかしこに散りばめることで、
日本のオタクカルチャーの百花繚乱っぷりを見事に表現している。
“World Map”
よ〜く見てみると国それぞれの個性を伝える
モノが使われいるのが分かる。
“Burce Lee”
顔の近くにあるピカチュウがすごく気になる。
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20100120
28 Weeks Later/Juan Carlos Fresnadillo&Danny Boyle 1:56:00
「28週後…/ファン・カルロス・フレナディージョ&ダニー・ボイル(2007)」。
前作「28日後... 」と同じく、ゾンビ以上に怖い「人間の本性」を描いたパニック映画。
前作ではエンディングに一抹の希望を用意していたけど、今作は無し。
救いのない終わりを紡いだダニー・ボイルは、
この作品で来たるべき未来を暗示しているのだろうか。恐ろしい。
あと、完結編として「28ヶ月後…」が製作されるとか。恐ろしい。
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20100119
Vintage Ad Browser 1:44:00
1700年代から現在までの世界の広告をカテゴリー別でチェックできる「Vintage Ad Browser」。
セレブリティやミリタリーなどカテゴリーごとに年代分けがされているので、
あるカテゴリーが時代とともにどのように表現方法を変えてきたのかを学べるのも魅力。
例えば、セレブリティの分野だと
Mary Pickford Contest (1919)
Fredric March (1954)
Sean Connery Louis Vuitton Bag Bahamas (2008)
というように、徐々にイメージ要素が強まっている傾向が分かる。
アイデアソースだけでなく歴史的な資料としても役立つ広告のデータベースだ。
ぜひ、日本版も作ってほしい。
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20100117
Public Domain Archive 23:43:00
日本国内において著作権保護期間が終了し、パブリックドメインとなった
クラシック音楽と歴史的演説のデータ(mp3)を公開している「Public Domain Archive」。
クラシック音楽はウェーバーの「魔弾の射手」やチャイコフスキーの「くるみ割り人形」など
歴史的演説はヒトラーの「大晦日演説」から昭和天皇の「終戦の詔勅」まで
多種多様の貴重なデータが揃っている。
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20100116
RESTROOM DESIGNS - The Truth Is In The Loo 2:09:00
世界中の変わったデザインのトイレ集「RESTROOM DESIGNS - The Truth Is In The Loo」。
「トイレ=用を足す場」という既成概念に捉われないデザインが、
異次元に迷い込んでしまったような「非日常性」を醸し出している。
ただ実際利用するとなると、落ち着かない意匠である。
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20100114
9h(nine hours) 2:07:00
従来のカプセルホテルのイメージを一新した宿泊施設「9h(nine hours)」。
「シャワー」「睡眠」「身支度」という宿泊施設を利用する際に
最低限必要な行為を支える機能だけに特化させたのが新しい。
「ただ泊まってもらう」のではなく、
「目的を明確して泊まってもらう」のだ。
それを支えるのが、
真っ白なデザインで統一されたシンプルで清潔感漂う内装。
何をする場所なのか一目で分かる黒く太い線で描かれたサイン。
思わず持って帰りたくなるようなオシャレで機能的なアメニティ。
快適性を人間工学的に追求したカプセルをはじめとする各設備。
スタイリッシュな世界観を構築しながら使いやすく見やすいweb。
それらすべてが高次元で展開されているのが驚きである。
デザイン・サービス・コンセプトワークの最先端が凝縮した
コンテンツとして学びに行きたい場所だ。
詳細は下記の記事から。
「ホテルの新潮流、“デザインカプセルホテル”「9h(ナインアワーズ)」を体験!その実力は?」
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