20091230

Determinant Of Children's Educational Outcomes














経済学的な実証分析により、純粋な家庭環境の変化が子どもの教育成果に与える
効果(因果関係)を計測する研究の論文「子どもの教育成果の決定要因(PDF)」。

    ・「出生後」の環境と子どもの教育成果の関係に確定的な研究成果は「得られない」。
    環境→親の所得や母子(父子)家庭などの家族構成、母親の労働など

      ・「出生時」の健康状態と子どもの教育成果の関係に研究成果に一致が「見られる」。
      健康状態→出生時の体重が重いほど、その後の教育成果に正の影響を与える

      従って、
      親の所得の低さ→母親の栄養摂取の低下
      親の労働状況の悪化→健康状態の悪化
      喫煙・飲酒→胎児への悪影響
      が子どもの教育成果に負の影響を与える恐れがある。

      つまり、子どもの教育成果の決定要因を考える場合、
      出生後:環境が変化する可能性があるため不確定要素が多い
      出生前:環境を把握しやすいため確定要素をつかみやすい
      という前提を忘れてはいけないことが分かる。

      大事なのは、子どもをつくろうとする前に、
      経済的・健康的な面でしっかりと条件が整っているかを
      確認することなのだろう。


      Eclectic Method















      音楽の手法とされるマッシュアップやカットアップを、
      映像にも応用し作り上げた作品が並ぶ「Eclectic Method」。

      You Tube登場以降の新たな表現方法として
      新鮮な驚きを与えてくれる。

      以下、気になる作品をピックアップ。



      Eclectic Method - The Best of 2009 from Eclectic Method on Vimeo.

      2009年のアメリカを賑わした政治・サブカル・ゴシップが、
      面白可笑しく凝縮された楽しく学べる教科書的内容。


      Eclectic Method - Long Live The King (Michael Jackson Mix) from Eclectic Method on Vimeo.

      マイケル・ジャクソン追悼作品。キング・オブ・ポップの偉業を垣間みられる。



      20091226

      Japan's Database Animals/Hiroki Azuma





















      『動物化するポストモダン-オタクから見た日本社会-/東浩紀』(2001)


      何度かオタクの聖地といわれる「アキバ@DEEP」に行ったことがある。
      その地のメイドカフェをハシゴし、「ラブラブカフェラテ」というメニューを注文。
      黒タイツが似合うメイドさんとカフェラテをマゼマゼして800円也。
      どうもごちそうさまでした。
      そんな思い出がある。

      閑話休題。

      掲題の『動物化するポストモダン-オタクから見た日本社会-/東浩紀』(2001)の内容を簡単にまとめる。

      ●社会の変化を通じてオタクの振る舞いを分析・批評。
      ・オタク系文化を《おそらく、戦後日本が生み出した、最も巨大なサブカルチャーの潮流》と捉える著者が、
       日本社会の変化が凝縮されたオタクの振る舞いを内側から分析・批評。


      ●現在10代から20代にあたるオタクの「動物化」。
      ・動物のように快楽原則に基づく単純な振る舞いが支配的になっているということ。  
      ・「動物化」が支配的になる社会において、サブカルチャーは 《大きな物語による意味づけではなく、
       データベースから抽出された要素の組み合わせを中心として動》く。

      以上のような内容から私見を述べてみる。

      ●「動物化」から導き出される現代社会像。
      ・深いメッセージなどない、表層部分の戯れ(萌え)だけで満足出来るサブカルチャーを創出・消費する社会。
      ・音楽や映画や漫画などあらゆる文化でも進行。

      ●「動物化」の是非
      ・何も考えずに表層の快楽だけを求めるスタイルに「幸福」はあるのか?
      ・「大きな物語」を必要としないスタイルに「国家」や「社会」は必要なのか?


      20091223

      Hangover Helpers

















      世界各国の二日酔いに効く食べ物が紹介されているサイト「Hangover Helpers」。

      日本は梅干、アメリカはトマトジュースまたは卵、中国は濃い目の緑茶と、
      なんとなく体に良さそうな食べ物があれば、

      オランダはビール、イタリアはコーヒーと、
      明らかに胃に悪そうな食べ物もある。

      ことほどさように、その国の文化によって、全く違うのだ。

      ちなみに、二日酔いになれば、できるだけ水分を摂って、
      アルコールを外に出すのが一般的な対処法らしい。


      20091221

      About Emperor Of Japan








































      映画『太陽/アレクサンドル・ソクーロフ』(2006)を鑑賞。
      併せて小説『天皇ごっこ/見沢知廉』(1995)も読了。
      膨大な資料と体験と妄想を駆使し、かたや「映画」、かたや「小説」という
      ”虚構”の物語を手段とし、日本ではタブーの香りがする
      「天皇とは・・・」という思考をしっかりと肉付けしてくれるのが両作品だ。

      『太陽』は、昭和天皇自身にスポットを当て、
      「一人の人間」として生きたいのに生きられない宿命を背負い、
      人々に「神=太陽」として崇められ利用される昭和天皇・裕仁の
      日常の底知れない苦悩を描いた作品。

      『天皇ごっこ』は、天皇を「神=太陽」として崇め、
      その大いなるものに寄りかかるが故に発する
      「一人の人間」達のいびつな輝きを描いた作品。

      昭和天皇の人間宣言以降も天皇という存在が「唯一」の存在である事は自明で、
      歴史が証明しているように私利私欲にまみれた連中に利用されながらも、
      毅然とした最善の振る舞いで全うされているその役割に、人々は尊敬の念を抱くだろう。
      何故なら「自分がもしも天皇の立場になったとしたら・・・」と考えると、
      その重荷に逃げ出してしまうだろうから。

      それでも、戦前のように天皇を「神=太陽」という大いなるものとして
      自身の最大の拠り所にして社会を生きていくことは、
      高度経済成長以降の「小さな物語」の世界を生きている
      現代人にはあまりにもリアリティがなさ過ぎて、しんどい。

      ただ、そういう拠り所があった人達の振る舞いに触れてみると、
      実はそうすることこそが共通の「幸福」を得るための
      最高の手段だったりするのだろうか?と考えてしまう。



      20091219

      Seach For ORIGINAL! 「FFFFFF.jp」


















      音楽や映画、アートなどの元ネタを集めたサイト「FFFFFF.jp」。

      たとえば、アジアン・カンフー・ジェネレーション「E」の終盤のギターフレーズは
      オアシス「Live Forever」のギターソロが元ネタらしい。微妙だけど。。


      NHKの教育番組「ピタゴラスイッチ」やケミカル・ブラザーズ「Setting Sun」の
      元ネタを知ると「確かに!」と納得してしまう。
      いろいろ探っていたら、ジェームス・W・ヤング(「アイデアのつくり方」の著者)の
      「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」という名言が思い浮かんだ。




      20091217

      Subway Architecture














      世界中の斬新でユニークなデザインの地下鉄を
      ピックアップしたエントリー「Subway Architecture」。

      どれも独特の遊び心があって、訪れたい気にさせる。
      以下、特に心惹かれた地下鉄を掲載。



      ●外灘観光トンネル(中国)













      照明や音響を効果的に利用したトンネルは、
      タイムマシーンに乗っているような錯覚を覚えるはず。



      ●モスクワ地下鉄(ロシア)













      巨大なシャンデリアをはじめとする豪華絢爛な装飾が
      いかにもロシアっぽい。そしてもはや地下鉄じゃない。



      ●バルセロナ・メトロ、ドラサネス駅(スペイン)


















      近未来的でスタイリッシュな内装の材料は、
      車両と同じものを使用しているらしい。




      20091216

      DEATH NOTE/Tsugumi Ohba, Takeshi Obata




















      「デスノート/原作・大場つぐみ、作画・小畑健」(2003~2006)


      週刊少年ジャンプで連載されていながら、
      「友情・努力・勝利」の「ジャンプ」要素を一切感じさせずに、
      映画・アニメ化されるほど圧倒的な支持を得た特異な漫画。

      ノートに名前を書くだけで人が死ぬ設定は「ネットにカキコ」的匿名性を、
      デスノートという絶対的武器を持つ主人公・夜神月が掲げる「正義」を
      もう一人の主人公・Lの視点から見てみると「悪」になる設定は「アメリカ帝国主義」的二元性を、
      それぞれ想起させる。

      さらにデスノートを犯罪抑制の手段として利用する設定は
      「監視カメラ」的セキュリティ強化を想起させる。
      それによって人々が「安全さ」を得られる一方、
      実は「誰かに見られているかも」という「不安」や「不自由さ」が増大し
      「自分で自分の首を絞める」的逆説性もしっかりと描かれている。

      細かくそして強引に見れば他にもこうした「同時代性」は感じ取られるが、
      やはり一番は最後のオチにみられる、「歴史は繰り返す」的救いの無さだろう。
      こればっかりは人間の「宿命」として受け入れざるを得ないのか・・・。



      20091214

      The Colors Of Global Brand Identities









      世界の名だたる有名企業のアイデンティティを示す
      ブランドカラーをまとめたエントリー「The Colors Of Global Brand Identities」。

      分かりやすくて印象に残りやすい。
      そんな色の組み合わせを勉強するには、面白い教材かと。

      20091213

      Loft/Kiyoshi Kurosawa




















      「カリスマ」「アカルイミライ」など邦画の歴史に残る
      金字塔を発表してきた黒沢清の新境地的作品「LOFT」(2005)

      映画のカテゴリーとしては恋愛を軸にしたサスペンスホラーだが、
      表層的にこの作品を受け止めても全く怖くないしスリリングでもない。

      妖怪ぬらりひょんみたいなミイラ、
      怨念役なのにコケティッシュな安達祐実、
      臭いセリフにありえない効果音、
      2時間ドラマのような分かりやすいストーリー展開など
      思わず吹き出してしまうようなディティールで成り立っているからだ。

      しかしそういった表層的な部分は全てネタでベタに受け取ってはダメ。
      ネタをフックにして深層的な部分にこそ目をやれば、そこで身震いする自分がいる。
      要は、自分を支えてくれて信頼出来る存在が、
      実は、自分を絶望へと導く存在になるという恐怖(特に最後のシーン)。
      そんな自分と他者の間に横たわるリアルな恐怖が、
      映画を観終えてからジリジリくる、新しくて本物の"ホラー"映画。


      20091212

      Noam Chomsky




















      マサチューセッツ工科大学教授で言語学の世界的権威、ノーム・チョムスキー。

      アメリカ人でありながらアメリカの外交・軍事・経済政策を明確に批判する人物として知られ、
      その思想は、音楽界ではトム・ヨーク@Radiohead(愛読書はチョムスキーの著作物)、
      ザック・デ・ラ・ロッチャ@レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(対談したことあり)、
      ボノ@U2(「アカデミック界のエルヴィス」と発言」)、
      マイケル・スタイプ@R.E.M(ツアーの前座として依頼)、
      パール・ジャム(ファンクラブ会報にチョムスキーを必読書として掲載)など
      たくさんのアーティストに多大な影響を与えている。マイケル・ムーアもしかり。
      そんな彼の文献やインタビューがまとめらているのが寺島隆吉教授のこのサイト

      刮目してチェックするべし。




      20091211

      NME/50 BEST ALBUMS OF 2009&50 BEST TRACKS OF 2009

      UKのメジャー音楽誌「NME」が50 BEST ALBUMS OF 200950 BEST TRACKS OF 2009を発表。
      今年の新譜にはあまり惹かれなかったし、聴いてみて印象に残っている作品もない。
      このランキングが偏っているとはいえ、選ばれた作品を見てみても改めてそう感じてしまう。
      音楽的には収穫の少ない年だったのだろうか。
      来年はもっと新曲にコミットしたい。



      ここで、便乗して、個人的50 BEST TRACKS OF 2009をセレクトを発表。


      Mika「We Are The Golden」
      今年最大のアンセム。




      Delphic「Doubt」
      スイートなのに踊れるハイブリッドソング。




      Basement Jaxx「Raindrops」
      まさにポップミュージックの本懐。




      Quruli「魂のゆくえ」
      くるりのゆくえはますます別次元へ。




      Sogabe Keiichi Band「ほし」
      混ざりけなしのロックンロールソング。




      Hanaregumi「あいのわ」
      歌詞、メロディ、そして声。どれも白眉。




      でも、今年一番聴いていたのは、1970年発表の
      Neil Young「After The Goldrush」
      終わりからの始まりを告げる震えるほどの名曲。





      All About My Destiny/kazufumi Shiraishi




















      私という運命について/白石一文(2005)

      人知では想像出来ないほど複雑に絡まり合った偶然(必然)。
      その連鎖によって実は「あたりまえの営み」が奇跡的に成り立っている。
      だからこそ、まさかと思うような「ありえない出来事」に偶然(必然)出会う。
      そんなシュチュエーションを、私たちはしばしば「運命」と呼ぶ。
      この「運命」そのものにフォーカスしたのが、この作品だ。

      読み進めるうちに見えてくるのは、
      「運命」に対して「鈍感」であるか「敏感」であるかという意識の差異。

      主人公の女性は「運命」に対して最初は「鈍感」であり、淡白な人生を過ごしていた。
      しかし様々な出会いや経験を通じて「運命」に「敏感」になり始める。
      そして、「あたりまえの営み」に奥行きが生まれ、一気に彼女の人生が加速し濃密さを増してくる。

      人生が「淡白」か「濃密」かは、運命に対して「鈍感」か「敏感」で決まるわけではないが、
      「あたりまえの営み」の中にある「ありえない出来事」を「運命」として受け入れられる敏感さこそ、
      自分自身の世界を広げるために必要な鍵のひとつだと感じる。


      20091208

      Fitter Happier/Radiohead



      Fitter, happier, more productive, comfortable,
      not drinking too much, regular exercise at the gym (3 days a week),
      getting on better with your associate employee contemporaries , at ease,
      ーーーーーーーーーーーーーー
      a good memory,
      still cries at a good film,
      still kisses with saliva,
      no longer empty and frantic
      like a cat
      tied to a stick,
      ーーーーーーーーーーーーー
      a pig
      in a cage
      on antibiotics.


      よりよい適応、よりよい幸せ、より高い生産性、
      より高い快適性、飲みすぎぬ程度に、
      ジムでの定期的なエクササイズ(週に三日)
      同僚とより仲良く、時代に遅れず、
      ーーーーーーーーー
      よりよい思い出を重ね、良質な映画で涙を流し、熱烈なキス、
      虚無も怒りもないシフトレバーにしがみついた猫のように、
      ーーーーーーーーーーーーーーーー
      檻の中の抗生物質漬けの豚だ

      Fitter Happier/Radiohead(1997)



      20091207

      20 Beautiful Snow and Ice Sculptures

















      雪と氷で作られた世界中のオブジェを紹介したエントリー「20 Beautiful Snow and Ice Sculptures」。
      インベーダーからどーもくんまで、「それをオブジェにしちゃうの!?」的な作品ばかり。
      その面白さはもちろん、作り方にも興味を持ってしまう。

      20091206

      The Evolution of Tech Companies' Logos











      adobeやgoogleなど名だたるテクノロジーカンパニーのロゴデザインの変遷が
      まとめられているサイト「The Evolution of Tech Companies' Logos」。
       

      なかでもアップル社の最初のロゴは、現在のスタイリッシュなブランドイメージとかけ離れていて驚愕。
      「リンゴの木の下にニュートン」というアイデアはアップルらしいが。




      MOYASHIMON/MASAYUKI ISHIKAWA




















      「第12回手塚治虫文化賞」を獲得した「>もやしもん/石川雅之」。
      2004年より小学館の漫画雑誌「イブニング」で連載されている。
      作者いわく「農大で菌とウイルスとすこしばかりの人間が右往左往する物語」とのこと。


      従ってこの漫画では、人間には見えないけど一番身近な存在である
      「菌とウイルス」が可視化されている。
      そのため「菌とウイルス」たちは、まるでご近所のおばさんの井戸端会議のように、
      自分たちの「言葉」をペラペラと発する。「かもすぞ!」とか。
      その「言葉」に独特の寓意と癒しが含まれていることこそが、この漫画の魅力。


      一方で登場人物の大学生たちが、近くにいるのに分かり合えない人間と
      近くにいるのに見えない(唯一主人公だけが見える)「菌とウイルス」に、
      翻弄されながらも、お互いに他者と異物を尊重&包摂していこうと成長を重ねていく過程もいい。

      これは、理想の教育環境ではないかと、ふと思う。
      しかし、他者と異物を徹底的に排除しようとするのが現代の教育環境。
      「ノイズばかりで濃厚すぎる(もやしもん的)」か
      「ノイズ少ないけど薄っぺらい(現代の教育現場的)」か、
      という選択があるとすれば、どちらを選ぶか。そんなことも考える。


      さて、自分の体の中にいる大腸菌は、
      今頃、昨日食べた納豆菌に「こんにちは」と挨拶しているのだろうか。



      20091205

      Lego Matrix



      LEGOで再現した「マトリックスの名場面」。
      44秒間のシーンを撮影するために費やされた日数は、なんと1年間!
      本当に細かい動きまで再現されていて、
      見終わった後は製作者に「お疲れ様」と心を込めて言いたくなる。
      詳しくは、WIRED VISIONの記事を。


      20091204

      The Diving Bell and the Butterfly/Julian Schnabel





















      潜水服は蝶の夢を見る/ジュリアン・シュナーベル(2007)」を鑑賞。

      「喪失」と「再生」の物語であり、「想像力」と「記憶」の大切さを知る物語でもあった。
      健康や家族、仕事など当たり前としてあるべきものを「喪失」した主人公が
      カタチとして見えない「想像力」と「記憶」を駆使して「再生」していく姿は、
      千の諦念の先にこそ一抹の希望があるのだと教えてくれる。
      この展開自体はよくあるが、ジュリアン・シュナーベルならではの映像の強度があるため飽きさせない。



      20091202

      10 optical illusions in 2 minutes



      錯視アート10作品を2分間でサッと見せてくれる動画「10 optical illusions in 2 minutes」。
      素直に「すげ~」と唸り上げてしまう、視覚の不思議。
      自分の部屋に置いていたら、どんな感覚になるのだろう。


      20091201

      Invisible Door & Crane's sky/Kazufumi Shiraishi




















      世に言う不運な人,幸運な人というのも,要するにそうした運を自らが招来しているだけなのではないだろうか。
      人を愛する人は人に愛され,人を尊重する人は人に尊重される。
      人を疑う人は人に疑われ,人を憎む人は人に憎まれる。−−−

      −−−人は憎むのではなく,憎み合うのだ。
      人は愛するのではなく,愛し合うのだ。
      そうやって「合う」ことこそが愛と憎しみの本体に他ならない。

      見えないドアと鶴の空/白石一文(2004)