20091226

Japan's Database Animals/Hiroki Azuma





















『動物化するポストモダン-オタクから見た日本社会-/東浩紀』(2001)


何度かオタクの聖地といわれる「アキバ@DEEP」に行ったことがある。
その地のメイドカフェをハシゴし、「ラブラブカフェラテ」というメニューを注文。
黒タイツが似合うメイドさんとカフェラテをマゼマゼして800円也。
どうもごちそうさまでした。
そんな思い出がある。

閑話休題。

掲題の『動物化するポストモダン-オタクから見た日本社会-/東浩紀』(2001)の内容を簡単にまとめる。

●社会の変化を通じてオタクの振る舞いを分析・批評。
・オタク系文化を《おそらく、戦後日本が生み出した、最も巨大なサブカルチャーの潮流》と捉える著者が、
 日本社会の変化が凝縮されたオタクの振る舞いを内側から分析・批評。


●現在10代から20代にあたるオタクの「動物化」。
・動物のように快楽原則に基づく単純な振る舞いが支配的になっているということ。  
・「動物化」が支配的になる社会において、サブカルチャーは 《大きな物語による意味づけではなく、
 データベースから抽出された要素の組み合わせを中心として動》く。

以上のような内容から私見を述べてみる。

●「動物化」から導き出される現代社会像。
・深いメッセージなどない、表層部分の戯れ(萌え)だけで満足出来るサブカルチャーを創出・消費する社会。
・音楽や映画や漫画などあらゆる文化でも進行。

●「動物化」の是非
・何も考えずに表層の快楽だけを求めるスタイルに「幸福」はあるのか?
・「大きな物語」を必要としないスタイルに「国家」や「社会」は必要なのか?


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