2004年より小学館の漫画雑誌「イブニング」で連載されている。
作者いわく「農大で菌とウイルスとすこしばかりの人間が右往左往する物語」とのこと。
作者いわく「農大で菌とウイルスとすこしばかりの人間が右往左往する物語」とのこと。
従ってこの漫画では、人間には見えないけど一番身近な存在である
「菌とウイルス」が可視化されている。
そのため「菌とウイルス」たちは、まるでご近所のおばさんの井戸端会議のように、
自分たちの「言葉」をペラペラと発する。「かもすぞ!」とか。
その「言葉」に独特の寓意と癒しが含まれていることこそが、この漫画の魅力。
一方で登場人物の大学生たちが、近くにいるのに分かり合えない人間と
近くにいるのに見えない(唯一主人公だけが見える)「菌とウイルス」に、
翻弄されながらも、お互いに他者と異物を尊重&包摂していこうと成長を重ねていく過程もいい。
これは、理想の教育環境ではないかと、ふと思う。
しかし、他者と異物を徹底的に排除しようとするのが現代の教育環境。
「ノイズばかりで濃厚すぎる(もやしもん的)」か
「ノイズ少ないけど薄っぺらい(現代の教育現場的)」か、
という選択があるとすれば、どちらを選ぶか。そんなことも考える。
さて、自分の体の中にいる大腸菌は、
今頃、昨日食べた納豆菌に「こんにちは」と挨拶しているのだろうか。
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