20091230

Determinant Of Children's Educational Outcomes














経済学的な実証分析により、純粋な家庭環境の変化が子どもの教育成果に与える
効果(因果関係)を計測する研究の論文「子どもの教育成果の決定要因(PDF)」。

    ・「出生後」の環境と子どもの教育成果の関係に確定的な研究成果は「得られない」。
    環境→親の所得や母子(父子)家庭などの家族構成、母親の労働など

      ・「出生時」の健康状態と子どもの教育成果の関係に研究成果に一致が「見られる」。
      健康状態→出生時の体重が重いほど、その後の教育成果に正の影響を与える

      従って、
      親の所得の低さ→母親の栄養摂取の低下
      親の労働状況の悪化→健康状態の悪化
      喫煙・飲酒→胎児への悪影響
      が子どもの教育成果に負の影響を与える恐れがある。

      つまり、子どもの教育成果の決定要因を考える場合、
      出生後:環境が変化する可能性があるため不確定要素が多い
      出生前:環境を把握しやすいため確定要素をつかみやすい
      という前提を忘れてはいけないことが分かる。

      大事なのは、子どもをつくろうとする前に、
      経済的・健康的な面でしっかりと条件が整っているかを
      確認することなのだろう。


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